丸太活動記録チェーンソー


4月3日・・・「シカ除けテープ」修繕とヤマモミジ手入れ<鍛治屋フィールド>

4月の活動

ここ数年、シカの侵入が目立つ鍛治屋フィールド。周りと比べると「シカ除けジグザグテープ」の効果があることは確かやけど、結び付ける木が少ないのでPPテープを長く張らざるを得ず、積雪などで緩んでしまうようです。除伐した広葉樹をバリケード代わりに横倒しにするなど、シカとの知恵比べが続きそう。
 午後からの総会は、議題が盛り沢山。志半ばで終了した「かちかち山」の次の活動地探し、その間の整備内容、恒例「見学ツアー」の行き先、「森の京都博」で依頼された特別イベント・・・やはりメンバーのアドバイスで進路が見つかりますね。


5月1日・・・裏山に散策路と階段を整備<ふれあい牧場>

5月の活動

牧場裏山のケヤキの巨木を「シンボルツリー」とするために始めた散策路整備の、2日目は階段づくり。前回間伐した材を杭に加工して、斜面に打ち込んで横木を渡し、シャベルで掘って階段にしていく手作業です。
 事前に清さんと階段の製作段取りをリハーサルしておいたことが功を奏し、清さん手作りのマルノコ盤を使って量産した杭を、みんなで次々設置して、おまけに畑中さんが楽しく登れる仕掛けを要所に施してくれて、味のある巡礼路が1日で完成しました!


6月5日・・・間伐・搬出+庭木の伐倒<ふれあい牧場、市内の民家>

6月の活動

スポットで請けた「ふれあい牧場」の裏山整備も最終回。間伐材研究所にしては珍しく手早い仕事で、お土産として間伐材を数本もらうために間伐作業をして、「里山ねっと」まで搬出しました。
 午後は、村上さんの友人である松本さんからの依頼を受け、竹林や小川に挟まれた広いお庭の真ん中で立ち枯れした広葉樹を伐倒しました。家屋と逆方向に「プラロック」で引っ張りながら慎重にチェーンソーで伐り、無事成功! もう1本も倒し、さらに広くなった庭で優雅なティータイム風☆定例会をさせて頂きました。


6月12日・・・山&工房見学ツアー<京都府南丹市美山町>

6月の活動

前からリクエストの多かった「芦生研究林」を、国定公園化を祝して散策しました。
 昔使われていたトロッコ鉄道跡の線路を歩くというロマンあふれる道中です。美山自然文化村のお弁当をカバンに詰め、綾部の児玉裕美さんにガイドをお願いし、自然観察しながら行ける所まで線路を辿ろうとしましたが、サワグルミなど珍しい植物に立ち止まり、カジカガエルの鳴き声に耳を傾け、廃村に手を合わせ、アシュウスギを見ようと崖を登って「脱線」してたら、半分も歩かず昼になり、河原で食べて引き返しました。
 午後からは、伝統建築で造った家屋を舞台に、住まいとエネルギーという生活の基礎を身の回りにある自然から成り立たせる諸取組が先進的な「美山里山舎」を訪問。間伐材を女性の手でも挽くことが出来る簡易製材機を実演してもらった後、薪ストーブで調理したピザや蒸しジャガを食べながら、大工の小関さんのお話を聞かせて頂きました。


7月3日・・・間伐<鍛治屋フィールド>

7月の活動

間伐材研究所が活動を始めて最初に入らせて頂いた山が「鍛治屋フィールド」でした。10年前に整備を終えてモミジを植林し、以降は毎年4月に成長確認と「シカ除けジグザグテープ」の貼り直しに入るだけでしたが、活動地がないことを機会に、久々に間伐整備することにしました。
 過去の雪害によって先折れしてしまった木を2本、幹が曲がったり二股になっている木も2本倒し、間伐材は活用するため玉切りして積んでおきました。
 10年前は、こんな太い木も伐れへんかったな〜と、昔を振り返った夏の一日でした。


8月7日・・・間伐材搬出<鍛治屋フィールド>

8月の活動

「鍛治屋フィールド」集中整備の2日目は、先月間伐した材を秋のものづくりに向けて搬出しました。
一輪車に載せて数人がかりで運びましたが、どう積んで、どう結んで、どう引っ張れば楽に運べるか、知力と体力を総動員するのも面白いです。林内も枝打ちなど整備して、シカの侵入を防止するため「シカ除けジグザグテープ」を補強しておきました。
 真夏なので午前中で作業を終え、去年の活動に何度も参加見学してくれた荒砂さんの経営する「鬼そば屋」に昼食に行きました。


9月4日・・・板づくり体験会&杉板BBQ(間伐材ものづくり@)<里山ねっと・あやべ>

9月の活動 9月の活動

全国育樹祭が京都で開催される機会に、府内の森林資源や林業文化をPRする「森の京都博」が各地で取り組まれています。「里山ねっと」から関連イベントを開きたいとの打診を受けて間伐材研究所が提案したのは、バンドソーを使って原木から板を挽く作業をしてもらう「板づくり体験会」。秋の「間伐材ものづくり」の第一工程でもあり、一石二鳥でした。
 集まった4人の参加者に、思ったより遥かに難しいバンドソーの操作を研究所メンバーサポートのもと体験してもらい、自動カンナで面を削り、好きなサイズに切削してオリジナルの板を持ち帰ってもらいました。
 昼食を担当した「里山ねっと」が提供したのは、スギ板を使った燻製バーベキュー。高知県四万十市での取組を参考に、様々な食材を板に載せて蒸し焼きにする新体験でした。 そして、打ち上げもバーベキュー! 和知の「鮎ガーデン」で盛り上がりました。

9月18日・・・間伐材ものづくりA<里山ねっと・あやべ>

9月の活動

前回がイベントで自分達の使う分まで挽けなかったので、今日もバンドソー作業。「森の京都博ガイドブック」を見て初参加下さった徳岡さんの力も借り、板を挽いていきました。
 午後からは、綾部市が「森の京都」のために買ってくれた「自動カンナ」を初起動。板の平面だけでなく側面も直角に削ることができる優れ物で、重宝させて頂きますね。 今年は個人作品が面白そうです。前回は清さんが、穴を開けた木切れが丸い支柱をカクカク引っ掛かりながら落ちていく新趣向のおもちゃを試作してきて、今回は村上さんが、ジグソーパズルのような組み木のような犬を披露。おもちゃが続々で我が子も大喜び!

10月2日・・・間伐材ものづくりB<里山ねっと・あやべ>

10月の活動

午前に自動カンナで板を削り、遅ればせながら今年も何とか板づくりが完了しました。
 午後から本格的に製作開始。今年はメインの全員作品として作ることになった「カタコト」は、型紙を使って板に印を書き込む作業でした。個人作品も、北田君が初めてのオリジナル作品に着手したほか、川端君やめぐりちゃんの新作カード立ても姿を現してきました。

10月15日〜16日・・・もみじ祭り+間伐材ものづくりC<里山ねっと・あやべ>

10月の活動

「もみじ祭り」は、久々の横田副代表に、12月からお世話になる新活動地の山主の安藤さんも参加して頂き、13名の大賑わい。すっかり定番となった「シカ肉ハリハリ鍋」のシカは、里山ねっとと猟師さんのご好意で塊肉を頂きました。
 当日仕込みとなったので不安やったけど、肉は薄切り効果で柔らかく、千切りショウガの効果で香りも良く大成功! シカ肉のピーマン詰めや食用菊のおひたし、ジャガイモサラダなどサイドメニューも充実し、3人が持ち寄った枝豆も見る間に平らげられました。
 翌日の活動は、大槻副代表が去年好評だった「プレート」を量産するなど個人作品が順調に進み、全員作品「カタコト」も1品目が完成。子ども達が笑顔で遊んでいました。

10月30日・・・間伐材ものづくりD<里山ねっと・あやべ>

10月の活動

今年はイベント満載で、「森の京都博ガイドブック」を手にお越し下さった方も多く、にぎやかで楽しかった間伐材ものづくり。瞬く間に過ぎ、最終日を残すのみとなりました。
 全員作品「カタコト」は、落ち方を調整しながら5つ完成。次週の「産業まつり」に向けて、個人作品と一緒に焼印や、清さんの焼きゴテを使ってワイワイ仕上げました。 代表の1歳児の効果か、今年はおもちゃ関係が多く、清さんの「ウサギのもちつき」、村上さんの「犬パズル」、そして「カタコト」。本番が楽しみです

11月6日・・・「あやべ産業まつり」で作品展示<あやべグンゼスクエア>

11月の活動

間伐材研究所にとって1年の集大成となる「産業まつり」ですが、今年から大きく変わりました。悪天候を避けるため開催日を1週繰り上げ、場所も広場に集約されたのです。
 しかし、努力の甲斐なく雨・・・販売スペースも狭くなったため、ブース内に客を誘導するのに四苦八苦しました。清さんの諸作とカタコトが健闘して、何とか打ち上げは豪勢に行いましたよ。


12月4日・・・フィールド視察&忘年会<白道路町の新フィールド、里山ねっと>

12月の活動

1年近い間、拠点を持たず各地を転々と放浪してきましたが、間伐材研究所の5代目となる活動地は、綾部市北部の白道路町、ハスで有名な「極楽寺」の隣に見つかりました。
 第1回の整備は、山主の安藤恵子さんのお父さんが50年以上前に手書きして遺してくれた地図を手に、2筆の山林を視察。「ハリの木」「古松」「横道」「水源」など当時の目印を探しながら、発掘隊の気分で敷地を一周してマーキングしました。
 安藤さんは忘年会にも参加していただき、大槻副代表がスープ選びから力を入れた「酒粕みそ鍋」を囲みました。新フィールドのコンセプトを「明るくて元気な森。本来の森の元気さを取り戻したら森も喜ぶ。」と語られ、新たな物語の開幕です!


1月8日・・・チェーンソー安全講習会<里山ねっと・あやべ>

1月の活動

去年大好評だった、林業機械のプロ「土佐商行株式会社」さんによる、チェーンソーのメンテナンス講習・第2回です。
 「森の京都ガイドブック」を見て来て下さった3名を含めて参加者20名と今年も注目度が高く、代表の土佐昭憲さんの「1に固定、2に固定、3に固定」、「斜め下45度くらいに力を入れる」などのアドバイスに、熱心に耳を傾けていました。
 半数以上の参加者がチェーンソー持参で、土佐さんが現地販売された工具や装備がドンドン売れていました。「来年は山で伐倒講習を」との声が多く、第3回もお楽しみに!


2月5日・・・林分調査と整備方針話し合い<白道路町の新フィールド>

2月の活動

先月の豪雪がようやく溶けてきたと思ったら、今度は予想外の大雨・・・。でも、おかげでじっくりフィールドの整備方針に集中することができました。
 極楽寺の観音堂をお借りして、「森の健康診断」で学んだ混み具合調査を説明。小降りになったスキに入山し、久々に登場した選木竿と中原さんが遺してくれた樹高計で計測しました。再び観音堂に戻り、電卓で計算して密度管理表に落とし込んだ結果、やはり「超過密」・・・まず、「4メートル竿一周(=50平米)で7本」まで間伐する目標です。


3月5日・・・森林作業道の見学&選木・間伐<白道路町の新フィールド>

3月の活動

京都府の「府民参加型里山ふれあい事業」に採択され、先月末に協栄建設さんが100メートルを超える立派な森林作業道を作っていただきました。
 この日は出来立てホヤホヤの作業道を、ガイドブックを見て初参加された親子やウチの2歳児なども入れた13名で歩き、軽トラも試走。先週まで急斜面だったのに楽々です!
 その後は3班に分けて、それぞれ選木・間伐作業。先月立てた目標を基に、4メートル竿を回して伐倒する木に選木テープを巻き、午後からは間伐作業も始めました。また別動隊を作って、工事で出た間伐材や枝葉を整理しておきました。